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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第4回造船雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社 ユーキ.ディープラント、更新担当中西です。

 

さて今回は

~人気塗料と特徴~

ということで、造船塗装業者が使用する人気の塗料の種類とその特徴、用途別の選び方 について詳しく解説します♪

 

船舶塗装は、船体を海水や紫外線、摩擦などの過酷な環境から守るために欠かせないメンテナンスのひとつです。塗料の選び方によって、船舶の耐久性や燃費効率、安全性が大きく変わるため、用途や環境に適した塗料を選定することが重要 です。


1. 船舶塗料の基本的な役割

船舶塗装の目的は単なる外観の美化ではなく、以下のような機能を持っています。

① 防食性(腐食防止)

海水中の塩分は鉄を急速に腐食させるため、防食塗料を塗ることで、船体の寿命を延ばす ことができます。

② 防汚性(海洋生物の付着防止)

フジツボや貝類が船底に付着すると、船の抵抗が増し燃費の悪化や航行速度の低下 を引き起こします。防汚塗料を使用することで、船底の汚れを防ぐことができます。

③ 耐候性(紫外線・摩耗に強い)

太陽光による紫外線や雨風、塩害による劣化を防ぐため、耐候性の高い塗料が求められる 部分もあります。特に上部構造やデッキ部分では、耐紫外線性に優れた塗料が使用されます。


2. 造船塗装業者が使用する人気の塗料とその特徴

船舶塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特性を持っています。ここでは、造船業界で特に人気のある塗料を詳しく解説します。

① 防汚塗料(船底用塗料)

✅ 主な用途:船底に使用し、フジツボや海藻の付着を防ぐ
✅ 耐久年数:1~5年(塗料の種類による)

第3回造船雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社 ユーキ.ディープラント、更新担当中西です。

 

さて今回は

~塗り替え時~

ということで、造船塗装業者が推奨する船舶の塗装塗り替え時期やそのサイン、塗り替えの流れ について詳しく解説します♪

 

船舶の塗装は、単なる美観の維持だけでなく、船体を海水や紫外線、摩耗などの厳しい環境から守る重要な役割を果たしています。しかし、時間の経過とともに塗膜が劣化し、防食効果が低下するため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが不可欠 です。


1. 船舶塗装の塗り替えが必要な理由

船舶は、海上や港湾環境で以下のような厳しい条件にさらされています。

① 塩害による腐食の進行

海水に含まれる塩分は、金属部分に付着すると錆(酸化鉄)を発生させ、船体の強度を低下させる 原因になります。塗装が剥がれると、直接金属が露出し、腐食が急速に進行します。

② 紫外線による塗膜の劣化

長時間太陽光を浴びることで、塗膜がひび割れや粉化(チョーキング) を起こし、保護機能が低下します。

③ 物理的摩耗や損傷

  • 波や潮流による摩擦
  • 岸壁や他船との接触
  • 係留時のロープによる擦れ

これらの影響により、特に喫水線(船底と水面の境目)や船底部は塗膜が摩耗しやすい です。

④ 船底の付着物による燃費悪化

フジツボや海藻、貝類が船底に付着すると、船の抵抗が増し燃費が悪化し、航行性能が低下 します。定期的な塗り替えを行うことで、燃費効率を改善できます。


2. 船舶の塗装塗り替えの適切なタイミング

船舶の塗装は、使用状況や環境によって耐久性が異なりますが、以下の基準を目安に塗り替えを検討 しましょう。

① 船底塗装(防汚塗装)

塗り替え目安:1~3年ごと

主な劣化サイン

  • 船底にフジツボや海藻が付着しやすくなる
  • 航行時のスピードが落ち、燃費が悪化する
  • 塗膜が剥がれ、鉄部分が露出している

ポイント

  • 防汚塗料(船底塗料)は種類によって寿命が異なる
  • 自磨耗型塗料(1~2年) or 高耐久型塗料(3年程度)の選定が重要

② 上部構造(外板・デッキ)の塗装

塗り替え目安:5~7年ごと

主な劣化サイン

  • 塗膜が粉状(チョーキング)になり、手で触ると白い粉が付く
  • ひび割れや剥がれが目立つ
  • 錆が発生している

ポイント

  • 紫外線や雨風の影響を受けるため、定期的なチェックが必要
  • 耐候性の高い塗料を使用すると寿命が延びる

③ タンク・機関室内の塗装

塗り替え目安:7~10年ごと

主な劣化サイン

  • 内部の湿気による錆の発生
  • 塗装の剥がれや変色

ポイント

  • 特に燃料タンクやバラストタンクは、腐食しやすい部分なので注意
  • 耐油・耐薬品性のある特殊塗料を使用する

3. 船舶の塗装塗り替えの流れ

塗装の塗り替えは、適切な手順を踏むことで耐久性を大幅に向上させることができます。

① 旧塗膜の除去(ブラスト処理・ケレン作業)

古い塗膜や錆をブラスト処理(高圧砂噴射) またはケレン作業(手作業・電動工具) で除去し、下地を整えます。

処理レベルの違い

  • 1種ケレン(サンドブラスト処理:最も強力)
  • 2種ケレン(電動工具による錆除去)
  • 3種ケレン(手作業での錆落とし)

② 下地処理(プライマー塗布)

錆止めや防食効果を高めるため、防錆プライマー を塗布します。

プライマーの種類

  • エポキシ系プライマー(防食性・密着性が高い)
  • 亜鉛リッチプライマー(特に海水環境向け)

③ 塗装作業(トップコート塗布)

塗装の種類に応じて、複数回の塗り重ねを行い、耐久性を確保します。

塗装の種類

  • 船底用塗料(防汚塗料):フジツボや海藻の付着を防ぐ
  • ウレタン塗料:耐候性が高く、上部構造向け
  • シリコン塗料:耐紫外線性が高く、光沢保持が優れる

④ 乾燥・仕上げ

塗装が完全に乾燥するまで十分な時間を確保し、必要に応じて仕上げの研磨やトップコートの塗布 を行います。


4. 塗装の塗り替えを適切に行うためのポイント

定期的な点検を行い、早めの塗り替えを計画する
使用する塗料の種類を適切に選定する(耐久性・用途に応じた塗料を使用)
塗装前の下地処理を徹底し、密着性を高める
塗装後の乾燥時間を十分に確保し、塗膜の強度を最大化する

船舶の塗装は、適切なタイミングで塗り替えを行うことで、船体の寿命を延ばし、安全で快適な航行を実現 できます。定期点検を怠らず、計画的なメンテナンスを行いましょう!

 

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第2回造船雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社 ユーキ.ディープラント、更新担当中西です。

 

本日は第2回造船雑学講座!

今回は、造船の歴史についてです

 

船は、古代から現代に至るまで人々の生活や文化を支えてきた大切な存在です。

海を越えて物を運び、人々をつなぐ船の進化は、文明の発展と深く結びついています。

このシリーズでは、船づくりがどのように進化してきたのかを振り返り、現代の造船業がどのように形作られたのかをひも解いていきます!

 

1. 古代の船づくり
船の歴史は、約1万年前の古代文明にまで遡ります。当時、人々は身近にある素材を使って水上を移動する手段を作り出しました。

 

木製の手漕ぎ舟

最初の船は、丸木舟やいかだのような単純な構造のものでした。

木をくり抜いたり、樹皮を縫い合わせて作られたこれらの舟は、川や湖での漁業や移動に使われました。
古代エジプトでは、パピルスを使った舟も見られます。軽くて丈夫なこの素材は、ナイル川での航行に適していました。
帆船の登場

紀元前2000年頃、帆を使った船が登場しました。風の力を利用して移動することで、長距離の航行が可能になり、海上交易が発展しました。
古代ギリシャやローマでは、帆船が商業と軍事の両方で活躍。特にローマ帝国は、地中海全域にわたる交易ネットワークを帆船で築きました。
2. 中世から近代への進化
中世には、船の設計や建造技術が大きく進化し、遠洋航海が可能になりました。

そして近代に入ると、動力船の誕生が船づくりの革命をもたらします。

 

中世ヨーロッパの帆船文化

中世ヨーロッパでは、大型の帆船が登場し、交易や探検に利用されました。バイキングが使用した「ロングシップ」や、大航海時代に活躍した「キャラベル船」はその代表例です。
特に15世紀から16世紀にかけての大航海時代には、遠洋航海技術が発展し、ヨーロッパ諸国がアメリカ大陸やアジアとの貿易ルートを開拓しました。
蒸気船の革命

18世紀末から19世紀にかけて、蒸気機関を搭載した船が登場しました。

蒸気船は、風に頼らず一定速度で航行できるため、輸送効率が大幅に向上しました。
有名な蒸気船には、大西洋横断航路で活躍した「SS グレート・イースタン」があります。

この船は、当時としては世界最大級の船で、鉄製の船体と蒸気機関を備えていました。

 

鉄と鋼の船体

木製船体から鉄製、さらに鋼製へと材料が進化しました。

これにより、船の耐久性が向上し、積載能力も飛躍的に向上しました。
鉄製の船は、大型船の建造を可能にし、産業革命の輸送インフラを支える重要な役割を果たしました。
3. 現代の造船業
現代の造船業は、環境問題への対応やデジタル技術の活用など、新たな課題と向き合いながら進化を続けています。

 

環境に配慮した船

21世紀では、二酸化炭素排出を抑える設計や燃料効率を最大化する技術が注目されています。

LNG(液化天然ガス)やバイオ燃料を使用する船のほか、ハイブリッド船や電動船も実用化されています。

海洋生態系を守るため、船舶から排出されるバラスト水を浄化する装置や、低硫黄燃料の使用も進められています。
自動運航技術

AIやセンサー技術を活用し、自動運航が可能なスマート船も開発されています。

これにより、運航効率が向上し、ヒューマンエラーによる事故のリスクが軽減されます。
自動運航船は、国際貿易の効率化に大きく寄与し、将来的には完全無人の貨物船が登場するとも言われています。

 

巨大船の建造

世界最大級の貨物船やクルーズ船が建造される現代。これらの船には、居住空間、娯楽施設、最先端の通信システムが備わっており、まるで海に浮かぶ都市のようです。

 

以上、第2回造船雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

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第1回造船雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社 ユーキ.ディープラント、更新担当の中西です。

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

 

さて、本日からシリーズ更新が始まります!
株式会社 ユーキ.ディープラント監修!
造船雑学講座!

造船に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。

 

記念すべき第1回目のテーマは!

造船の基本についてです!

 

船がどのように作られるか、普段あまり考える機会はないかもしれません。

でも、造船は海と世界をつなぐ大切な役割を担っています。

巨大な船が一から組み立てられる様子には、驚きと感動が詰まっています。

今回は、造船の基本やその魅力についてじっくりとお話しします!

 

1. 造船って何をするの?
造船とは、船の設計から材料の選定、組み立て、完成までのすべての工程を指します。

この一連の流れを通じて、貨物船やタンカー、フェリー、漁船など多種多様な船が生み出されます。

それぞれの用途に応じた設計や技術が求められ、チーム全体の知恵と技術が結集されるのが特徴です。

 

設計段階:船づくりの始まり

造船の第一歩は設計です。船の用途や目的に応じた詳細な計画を立てます。
貨物船:燃費性能や積載量が重視され、効率的な輸送が求められます。
フェリーや観光船:乗客が快適に過ごせるよう、デザイン性や内装の快適性がポイントになります。
漁船:機動性や漁獲物の保管設備が重視されます。
最新の3D設計ソフトやシミュレーション技術を活用し、船の安全性や性能を事前に検証します。

これにより、効率的で安全な船づくりが可能になります。
材料の選定:船の基盤を作る

主に使用される材料は鋼材ですが、船の軽量化や耐久性を高めるために、アルミニウムや複合材料が使われることもあります。
鋼材は、耐腐食性が高く、波や衝撃に耐えられる特別な加工が施されています。

さらに、環境に優しい素材の開発も進められています。
建造プロセス:船づくりの核心
造船は大きく3つのプロセスに分かれます

 

部品製造

船を構成する部品を個別に製造します。エンジンや甲板、船体の一部など、膨大な数の部品が必要です。
ブロック建造

船全体をいくつかの「ブロック」に分けて組み立てます。この手法により、大型船の建造でも効率が向上します。

例えば、エンジンルームや居住区ごとに分けて組み立て、最後に船全体を組み合わせるのです。
全体組み立てと仕上げ

各ブロックを溶接して一つの船体を完成させます。

その後、塗装や内装を仕上げ、エンジンや電気系統などの設備を取り付けます。

最後に、安全性や性能を確認するための試験航海が行われます。

 
2. 船づくりの魅力
造船の魅力はそのスケール感と技術力、そして多くの人々の生活を支える存在である点にあります。

 

巨大な構造物を作り上げる達成感

船は、時に数千トンを超える巨大な構造物です。

そんな船が、一つ一つの部品から少しずつ組み立てられ、海に浮かぶ完成形になるのはまさに圧巻です。
造船所では、多くの人がそれぞれの役割を果たし、一丸となって船づくりに取り組みます。

このチームワークも造船の大きな魅力です。
海と世界をつなぐ役割

船は世界中で貨物を輸送し、人々の移動を支えています。

自分たちが作った船が遠くの国や地域で活躍していると考えると、大きな誇りとやりがいを感じられます。
日本国内でも、貨物船やフェリーは地域経済を支える重要な存在です。

 
最先端技術の結集

造船業は、技術革新の最前線でもあります。燃費効率を高めるための流体力学の研究や、環境対応技術の導入が進められています。
例えば、船体の形状を微調整するだけで燃費が10%改善されることもあり、設計者の工夫がそのまま地球環境の保護につながります。

 
3. 造船が生み出す未来への影響
船づくりは単なる工業製品の製造ではなく、地域社会や環境、経済に大きな影響を与える産業です。

地域経済を支える:造船所がある地域では、多くの雇用が生まれます。
環境への貢献:省エネルギー技術の導入で、地球環境に優しい輸送手段を提供します。
技術革新の推進:新しい技術を取り入れることで、次世代の輸送手段の開発をリードしています。

 

以上、第1回造船雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

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季節のご挨拶

日に日に冬が深まってきました。
仕事の後は、アツアツおでんやお鍋が美味しい季節です!
年末に向け、何かと忙しい日々が続きますが、
コロナ禍はまだ収束しておりません!
お互いに感染防止対策を欠かさず気をつけましょう!!

新年明けましておめでとうございます。

協力会社各位の皆様、明けましておめでとう御座います。

今年も皆様の、より一層のご活躍とご繁栄をお祈り申し上げます。

我々、悠希工産社員一同、今年も安全第一で日々精進致します。

今年も、悠希工産をよしくお願い申し上げます。

簡単ではありますが、新年の御挨拶とさせて頂きます。

今治造船にて

お疲れ様です。悠工産代表の三宅です。

今月から、西条工場で新造船タンカー船の浸水工事を開始しました。

外板の工事は大変ですが、その分仕上がった後は、やり切った感がものすごくいいですね!

また明日から、一週間安全第一で作業着手したいと思います。

それでは皆さんご安全に!

 

ホームページを公開いたしました。

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今後ともよろしくお願いいたします。